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社会的ジレンマ―「環境破壊」から「いじめ」まで (PHP新書)
発売日:2000-06 |
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社会的ジレンマ―「環境破壊」から「いじめ」まで (PHP新書)のレビュー・感想
社会的ジレンマ状況の解決に向けて
本書は囚人のジレンマに代表される社会的ジレンマ状況をめぐる議論が
書かれてある。
すなわち社会的ジレンマ状況でいかに相互の協力が可能かということを
問いかける。「万人の万人に対する闘争」としてホッブズ問題と呼ばれ
るこの手の問題。利己的な遺伝子のドーキンスや繰り返し囚人のジレン
マの生存競争のアクセルロッドなどは、各人が利己的に行動したとして
も秩序(協調−協調の組...
確かに斬新ではあるが…
どうも実験の状況が現実と乖離しすぎているような気がした。
話が一般化されているようで、一般化されていない。解決が急務な「社会的ジレンマ」は
複雑な要素が絡み合っているわけで、例えば宗教的対立や、貧困が問題に絡んできたときに
この理論は応用が利くのか疑問。最初の方で挙げられている実験もくどい。
「みんなが」原理の効力
みんながやれば解決できて、みんなはより多くの利益を得られるのに、一人だけが協力してもバカを見るだけ。環境問題やいじめといった、こうした社会的ジレンマに対する考察。
囚人のジレンマから始まり、実際の実験を条件を変えながら繰り返し行うことで、ゲーム理論に基づく利己主義をも上回るあるものが、社会的ジレンマを解決していることに筆者は気づきます。
それが「みんなが」原理です。
社会心理学に興味がなくても読める一冊
山岸 俊男氏の功績を知らずとも、ちょっと気になる一冊である。意地悪な言い方をすると「何故、昨年のクールビズが成功したのか?」など日常当たり前と思っていた行動には人の無意識の中に潜在する行動の結果である事が判り、「何故?なに?」の問題についての解決方法の1つとなりえるであろう。
社会に参画する上で必読の一書
著者は社会心理学で名を馳せる山岸氏である。本書は、安価な新書シリーズではあるが、非常に分かりやすい言葉と
例えを用いており、この分野に精通していない方でも理解できる。
「わかっちゃいるけどやめられない」という誰しもが知っているフレーズから
スタートして、社会全般に広がる個人と公共の矛盾点を鋭く導く。
そして「本当のかしこさ」とは何か、見事な命題を読者に与えてくれる。
途中説明に用い...

