発達障がい児に関わる全ての人へ
自閉症の心の世界を、自閉症者の手記とはまた違う視点から分かりやすく伝えてくれる本。いわゆる専門書のように難解な言葉は使われていないので読みやすく、かつタイムスリップなどの大切な事象についても触れられています(自閉症の全ての特徴について述べられているわけではありませんが)。発達障がい児の保護者や、保育士、先生などの支援者が最初に読む1冊として特にお勧めします。著者の、自閉症児への暖かいまなざしが伝...
発達障害の世界が広がっている
他のレビュアーが書いているので重複せず、しかも重要であると思われる箇所を紹介する。
P217
おそらく80年代の後半になってからではないかと思う。障害児を中心とする臨床を行っていて、障害児全般、とりわけ自閉症が軽症化したと感じるようになった。・・・しかし、このような変化が療育の成果であるのか否かについては慎重な検討が必要である。・・・とくに一部のプログラムは、子どもの発達という非常に...
自閉症児の内面理解に
以前「心の科学」という雑誌に連載されていました。特に関心をひくのは,他の方も紹介されていましたが,タイムスリップによる連続画の話です。今の生活に辛いことがあったとき,重度の知的障害があるが,絵の描けるてる君は自分が楽しかった(?)時の話を連続した絵に描いてがんばった…という話です。絵の内容から自閉症の人の持つファンタジックな世界観やその特異な記憶のありかたなどうかがい知ることができます。それ以外...
保育士・教職員・福祉関係・会社関係の方ぜひ!
自閉症スペクトラムに関して、詳しく書いてあります。また、乳幼児からの保護者と行政等の役割。その支援方法、ある自治体の取り組み。青年期から成人へ就労に関して。その理解と誤解。保護者である親御さんの苦労と誤解。自閉症という広い範囲をもつ障害に関しどう支援していくか、療育していくか、けっして、社会に適応できないわけじゃない事。子供にかかわる方々に読んでいただき、個別ではなくすべての教育機関で「連携を...
是非多くの人に見てもらいたい「てる君の連続画」
読み始めてまず驚くのは、18歳になった自閉者が、幼稚園時代のある1日を千数百枚の連続画として描き続けた「てる君の連続画」です。自閉症児の特徴の1つ、タイムスリップ現象の如実な具体例ですが、人生において記憶とは何か、ということを思わざるを得ません。著者はこれを「障害を生き抜いてきて証し」と捉えています。本書を一般向けでありながらも自らのライフワークと位置づける著者にとって、われわれに人間の持つ未知...
Amazonで詳細を見る!