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蟹工船・党生活者 (新潮文庫)
発売日:1954-06 |
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蟹工船・党生活者 (新潮文庫)のレビュー・感想
蟹工船に乗せてみろ
やれやれ、モノ扱いの労働で、私は現在、壊れた部品のようになりました。腰と足と精神を破壊されました。働きたくてもどこも雇ってもらえません。それはさておき、若者を蟹工船に乗せろという人が、いるそうですね。上等だ!私を蟹工船に乗せてみろ!現代の劣悪な雇用の実態に比べたらいいほうだ。闘いたい時、他人事と思わず一緒になって立ち上がる仲間が大勢いるからだ。蟹工船でも雇って貰えるだけいいほうだ。今、糞紙のよう...
こんな時代だから・・・
こんな時代だから、再読されるようになっているのでしょうか?
時代背景を頭に入れておかないと、わからないところがあるかも
知れません。
読みやすい内容だとは思うのですが、主人公がはっきりと定義されない
(誰だかわかりにくい)ことや、どこか宣伝(プロパガンダ)の匂いが文章
から漂ってくるところは、やはり作品の書かれた背景をよく知っておく必要
はあると思います。
ヘタレ社会には刺激になる
最近、本書がブームになっていると聞いたので、数十年ぶりに
購入して再読した。
なるほど、現代社会が発する腐臭に、新鮮な空気を入れるには
向いているかも知れない。ただ、その新鮮と感じる傾向も長続きは
しないであろう。このブームに乗って資本論をも売り出そうとする
出版社の商魂には感心するが、これは読者に無用の投資を勧誘する
だけのことだ。
解説で、蔵原惟人...
共産党がオルグに成功する話
突然のブームに乗って読んでみたが、正直、呆れた。あまりにも単純な話なのだ。
労働環境の悲惨さの描写は良いと思う。これはルポルタージュ的な価値があっただろう。しかし物語自体は、呆れるほど単純な勧善懲悪である。悪党はひたすら悪く、弱者はひたすら善で、労働者間の裏切りのようなテーマさえない。薄っぺらとしか言いようがない。
これが若者に受けるのは、敵をやっつけるテレビゲー...
犠牲はやむをえないのか?
蟹工船は違和感なく読めたし、共感するところも多分にあったが、党生活者はかなり違和感を感じた。
彼は何のために活動をしているのか?
共産主義は手放しで歓迎されるものなのか?
彼らのゲリラ戦は正当な方法なのか?
資本主義が労働者の「最低限」の生活を支えているのに対し、
党の戦士は日々の食事にも交通費にも不自由している。
党は本当に責任ある態度をとっているといえる...

