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十一面観音巡礼 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)
発売日:1992-08 |
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十一面観音巡礼 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)のレビュー・感想
十一面観音 発見!
観音菩薩とは? そういった疑問に答えてくれる1冊です。あらためて白洲正子さんの才能を痛感させられます。この本の冒頭に書かれているように、学者でも宗教家でもない自身が観音菩薩をどのように捉えるか、思ったところを綴るとされていますが、そこに観音様が存在するそはなぜか、人はなぜ観音様を信仰するのか、その真実を見てやろうという洞察力と感性に白洲正子さんの根本とも思える凄さを感じます。観音の深遠な世界へと...
お薦めの古寺巡礼本
白洲さんには、いくつかの古寺巡礼のエッセイ集があるが、この本は十一面観音に絞った古寺巡礼エッセイ集です。
以前「西国巡礼」というエッセイ集を読みましたが、各章が短い感じがして少し物足りなく思いました。
しかし、この「十一面観音巡礼」は、目的の寺だけではなく、周辺の地域をしらみつぶしに歩き回っておられて、かなり堪能しました。
有名な寺だけではなく、全然聞いたことのない寺もた...
モノを見る眼を教えられる。
この十一面観音巡礼は、仏教の教えからの考察ではなく、また古美術的な視点からだけの視点でもなく、寺社仏閣の縁起を調べ、歴史を遡りながら解釈を推し進めていく中に、十一面観音という菩薩がどのように日本人の意識の中に存在してきたかが解き明かされていく。
この本で展開される論拠と考察は白州正子という人が並外れた頭脳を持っていたことを如実に示している。それは源氏物語や枕草子などの古典の徹底した...

