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二重らせん (講談社文庫)
発売日:1986-03 |
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二重らせん (講談社文庫)のレビュー・感想
勢いある本
以前読んだ『生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)』で紹介されていたので読んでみた。ワトソンやクリックは当時、同じような研究をしているポーリングという人との競争の中で必死であり、DNAの構造解明に先を越されまいと相当燃えていたようだ。そういう気分がよく伝わってくる勢いのある本だ。素人にはさっぱり不明な議論も含まれていたが、わかればもっと面白いだろうが、まあわからなくても読める(飛ばせばいい)。...
ワトソン=嫌な奴
ノーベル賞受賞者の中でもこれほど本質に関わらず受賞した人間も珍しいのではないだろうか?
最も恩恵を受けたロザリンドをここまで見下すと言う事は穿った見方をすれば、彼女への嫉妬が
本書を書く最大の動機だったのでは?と思わずにはいられない。本来受賞に値する人間がクリック、
シャルガフ、ロザリンドであったと言う事をこの本は図らずも露呈してしまっている。その意味で
星は六つあげても良...
はじめて知った科学者の世界
いつも当たり前のように見ている、あの二本の帯が螺旋状にねじれているDNAの構造をときあかすまでを、当のワトソン博士が、生き生きと綴る。想像以上に人間的で、予想を排したフェアプレイで、ライバルたちが研究に挑む姿は、下手な小説の数倍も面白い。科学の苦手な文学青年にも少女にも、ぜひお勧めしたい。
それにしても、今の研究だったら、CGグラフィックを使うのだろうか、最後にいまの構造を思いついたワトソン博...
大発見の過程の生々しさ
生物学史上、今世紀最大の成果と言われる「DNA構造の発見」。本書は、発見者の一人ワトソンがその発見の過程をドキュメント・タッチで綴ったもの。イギリス人で偏屈ではあるが理詰めなクリック。アメリカ人で直感力に優れ野心家のワトソン。この若いコンビが世紀の大発見をする模様が当人の筆で書かれているので迫力がある。
研究の場所は主にケンブリッジ。ワトソンは当時のイギリス人から見ればヒッピーのような...
野心を抱くとどうなるのか
特異な野心家ワトソンという人物を知る手がかりとなる本です。ワトソンはノーベル賞ももぎ取った天才的(天災的?)野心家ですが、執筆でもその才能を大いに発揮しています。DNAのらせん構造発見劇をワトソンの目を通して赤裸々につづったという体裁で書かれていますが、ワトソンの目にどう映ったかではなく、ワトソンにとってどうあってほしかったか、という観点で編集されている内容、というのが正確なところです。
はげ...

