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氷川清話 (講談社学術文庫)
発売日:2000-12 |
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氷川清話 (講談社学術文庫)のレビュー・感想
粋でイナセな江戸っ子の放言譚
勝を嫌う人間は大抵が小説家の勝観が元であることが多い。
曰く、近藤勇を見捨て、会津を見捨てた男ということらしい。だが、勝を嫌う前に勝の置かれ
た立場を考えるのが先決であろう。
ある意味勝の放言ばかりであるが、それだけではない勝自身の反戦観が書かれており
日清戦争を「兄弟喧嘩」という例えは優れているかもしれない。
言いたい放題言いまくった勝ではあるが、的を外さず厳...
幕末を30年生きた男の肉声を聞いているような文体。
勝海舟は幕末を30年生きた。自分を殺しにわざわざ自宅に来た竜馬を海外に目を向けさせ、西郷と談判して無血開城させ、大久保に東京の繁栄をたのんだ。
幕末から明治の生き証人は、維新後30年して、徳川慶喜を明治天皇に会わせることによって仕事に締めくくりをつけた。
本書は司馬遼太郎の「竜馬がゆく」などを読んでおくと、人物評伝等はとても興味深く読めることでしょう。また、今日の政治のあり方や当時...
べらんめえ 勝海舟でスッキリ
勝海舟のべらんめえ口調で歯に衣着せぬ物言いが味わえる本です。
江戸無血開城の幕府側の立役者、勝海舟。
1899年明治32年77歳で亡くなった彼の、
晩年70代の頃の言葉とは思えぬほど威勢のいい言葉が収められています。
語られているのは、
自分の生い立ち、幕末動乱期の体験、
出逢った人々の事、
その中でも特に西南戦争で自刃した西郷隆盛についての想い出の...
福翁自伝と読み比べると面白い
近代と前近代をまたぐエリートの放談という意味ですごく興味深い。
勝は至誠が何より大事であると繰り返し、事前に綿密に計画を立てて挑む近代的な外交交渉スタイルを否定。勝海舟と西郷隆盛という至誠同士の交渉が江戸城の無血開場をもたらした、と主張する(手前味噌すぎ?)。法やシステムに寄らない前近代の為政者のスタイルを垣間見せる。
そして何より興味深いのは、同時代の知識人の福澤諭吉との認識の違い...
お喋り伯爵
平たく言えば幕臣・勝海舟のインタビュー集のようなもの。話し言葉で書かれてあるので読み口がいい。
口先のよく回る、勝のポンポンした放談の調子がよく出ている。
内容は、勝の体験談や人生訓、古今の人物評、政治評など。
とは言っても普通の人のそれではなく、家茂存命中、幕府瓦解期と、
2度の重要期に幕府の中枢にあった人物の体験談で、
幕末の高官にも、志士にも、顔の利いた同時代人の...

