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モーツァルト (講談社学術文庫)
発売日:1990-12 |
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モーツァルト (講談社学術文庫)のレビュー・感想
モーツァルトへの熱い思いを感じる
昭和30〜40年代頃に、吉田氏が芸術新潮などで書かれたモーツァルト記事をまとめたもので、楽曲への熱い思いと造詣の深さを感じます。音階の捉え方や、氏の思い出や楽譜の引用などを交えて綴られる文章は、曲を新たに聴く刺激を与えてくれます。
モーツァルトの全体像を捉えることに試みていますが、章間が途切れ途切れです。記事の総集だけではこの天才は掴みきれないのかもしれません。「モーツァルトの手紙...
不朽の名作
モーツァルト生誕250周年の今年、今後様々な「便乗本」が出てくることだろうが、そんな中にあって吉田秀和氏の本書はいよいよ輝きを増すことだろう。
内容的には過去のモーツァルトに関する評論をまとめたものなので、さすがに古くはなったが、古い名演奏が今でも聴き継がれているように吉田氏の音楽に対する確かな耳とそれを的確に、流れるように綴った文章は色あせることがない。格調高い語り口は今なお...
柔らかい心で書かれたモーツァルト
嘗て新潮文庫と中公文庫から出ていた多くの吉田秀和の本が、現在本屋の棚に並んでいないのは寂しい限りである。全集が売られているせいかもしれないが、この著者のように真に文化の担い手としての力量をたたえ、日本の戦後文化に多大な影響力を持った人の文章が読まれなくなるということに、現在の我が国の文化の衰弱を感じ取るのはわたしだけだろうか。日本語でこのような音楽論を読めるということにまず驚き、感謝した...
我が音楽の師匠なり
吉田秀和の文章は、楽しくて人を裏切りません。相撲の話でも、セザンヌの話でも、いつも文章は生き生きしています。モーツァルトとなればなおさらです。(感嘆符が3つもついた文章のユーモア感!!!)吉田秀和がモーツァルトについて書いた時、前には小林秀雄の「モォツァルト」がありました。たたみかけるような名文で悲劇の天才を論じた小林秀雄のエッセイには、妖しい魅力があり、毒がありました。多くの音楽ファン...

