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性の用語集 (講談社現代新書)
発売日:2004-12-18 |
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性の用語集 (講談社現代新書)のレビュー・感想
知っている言葉、知らない言葉、知っているつもりの言葉
性に関してはさまざまな言説が日々流されている。
しかし、時にそれは本来の用例や当事者にとって不適切である場合もある。
中には全く誤解しているものもある。
本書はこうした言葉から、既に死後になったと思われる言葉まで
様々な言葉を集めて複数の記者により記述された記事により構成される「用語集」である。
扱われる言葉によって淡々と起源と変遷のみ述べられている場合
さ...
共通の土俵
>「記録」「語り」「調査」は、言葉からなるが、>それらに使われる言葉はどういうものなのか。
>「記録」「語り」「調査」の基本要素としての言語に
>どういう意味や問題が潜んでいるのだろうか。
まえがきに著されたこの疑問は、「性」に関わることだけではなく、おそらく他のすべての研究において、研究を始めるときに、その最中に、検討される必要があるものだろう。
いや、研究においてだけではなくて、本当...
ドロップキックを国語辞典で調べてみれば……。
井上章一先生のあとがきによれば、「ドロップキック」という言葉を国語辞典で調べると、ラグビー用語として掲載されているらしい。では、猪木や馬場が使っていたあの技は、いったいなんなんだ! というのが、この書物の編著者たちの執筆動機のようだ。エッチな用語はプロレス用語とおなじく。国語辞典が掲載したがらない言葉らしい。そのせいで、古い辞書や記録を調べても「性」にまつわる用語は、まったく意味がわからない...
今度産む? 性のトリビア!
最初の項目「性」で、ややオカタイ文章でつまづきそうになったものの、別の項目を読み進めるうちにニンマリしてくるような内容でした。学者先生から、マイナーセクシャリティまで、文章中から各項目を担当する執筆者の個性が見え隠れするようで面白く感じました。年齢的には、戦前・戦時中の話が多いのですが、若い人にも後学となるトリビアがあり、タイトルだけでひけてしまうのはもったいない気もします。本書で引用される...
リアルな言葉かどうかが問題
その名の通り、性に関する用語の解説集。薀蓄満載で勉強になることこの上ない。
しかしながら、学者先生の書いた文章の中には、
「大変よく調べてお勉強しました」
といった感じの、耳学問的な文章もあり、迫力に欠けるところも一部感じた。
その中で、女装家でもある三橋順子氏の一連の文章は、自らの経験の裏づけから来る、リアルな文章であり、迫力満点であった。

