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嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (文芸シリーズ)
発売日:2001-07 |
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嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (文芸シリーズ)のレビュー・感想
異教徒は誰?よそから来た男は何?
小学生から中学生にかけて、プラハのソビエト学校に通っていた米原さんが、30年後、仲がよかったギリシャ人、ルーマニア人、ユーゴスラビア人のクラスメイトの消息を辿る。30年という歳月の間に起きた国家体制の大変動は、自分の国家を小さな背中に背負っていた当時の少女たちの人生にそれぞれ直結していた。
冷戦は終わったようで、情報が圧倒的に偏っていただけだったんだなって、はっとさせられました。
吉本ばななさんの『TUGUMI』のノンフィクション版と感じたほどの瑞々しさ
三作とも、構成は同じ。ソビエト学校(旧共産圏の"アメリカンスクール")での思い出、本人たちを探し出す旅、そして再会。
米原さんは父親は日共代表として各国共産党の理論情報誌『平和と社会主義の諸問題』編集委員に選任され、編集局のあるプラハに渡欧したんですが、このおかげで共産党幹部子弟御用達のソビエト学校に5年間通うという、ほとんど空前絶後の経験を積むことになります。この作品で個人的に最...
色々な国からの視点を
ロシア通訳エピソードの傑作を沢山生み出したエッセイストの米原万理。彼女が少女時代を過ごしたプラハのソビエト学校で出会った様々な国の少女達。当時「東側」と言われた国々の価値観を垣間見る事のできる本。
日本にいると、非常に情報は片寄り、本当の意味でのグローバルな視点は得られない。彼女の目を通した「日本で分からない世界」に踏み入れてみてはどうだろうか?
日本人として考えさせられた一冊です。
ロシア語通訳者の米原万里さんは小学4年生の時に(1960年)父親の仕事の都合でプラハのソビエト学校にいました。
仲良しだった3人の同級生(ギリシャ人、ルーマニア人、ユーゴスラビア人)。
30年後、激動する東欧で音信の途絶えた3人と万里さんは再会します。
(再会の様子はNHKで放送されたらしいです。)
日本の学校の教育とは違うソビエト学校の楽しい授業のエピソード、共産主義下での生活...
肉声のある出来事
メディアで流れる遠い国の出来事も、人の人生を通して語られるとこんなにも興味深いものに変わるのかと思い知らされました。
30年ぶりに再会する同級生達がそれぞれ東側の崩壊を経験し、その後の人生を切り拓いていく…。少女時代のエピソードと現在語られる言葉が微妙にリンクし、すれ違うさまには著者の巧妙な筆致を感じます。真っ赤な真実とは、信じれば嘘も真実になってしまうということなのでしょう。再会後の...

