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日本の近代建築〈上 幕末・明治篇〉 (岩波新書)
発売日:1993-10 |
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日本の近代建築〈上 幕末・明治篇〉 (岩波新書)のレビュー・感想
「建築探偵」によるヘンな洋風建築の紹介
江戸時代末期以降の日本の洋風建築の歴史を上下 2 巻にわけて解説している.上巻では外国人建築家によってもたらされた洋風建築が日本人によって模倣され,最初の日本人建築家たちが登場するところまでをえがいている.もっとも興味をひかれるのは,よくわからないまま西洋建築をまねて日本人の棟梁がたてた奇妙な擬洋風建築を,著者が「建築探偵」的あるいは「路上観察学」的な視点で観察し写真を紹介しているところである.龍...
単行本並みの充実した内容
新書判における唯一無二と言っても良い日本近代建築史の概説書。幕末に於ける西洋建築の導入から敗戦に至るまでの日本の近代建築の流れが、年表を追うだけではなく各章の主題ごとに(歴史主義、モダニズムなどの主題ごとに)叙述されている。同著者の「建築探偵」シリーズは弾けた文体と内容であるが、それに比べるとこの本は相当アカデミックだ。少し年月が経っているのは気になるし専門家でないから内容の細かい評価は建築...
日本の近代建築とそれに表われた文化、時代
まず、ぼくは、ル・コルビュジェ、磯崎新などの建築論しか読んだことがないので、本書が記述する日本の近代建築史の個別的な妥当性までを判定する能力はもっていないことをお断りしておきます。とはいえ、以下のような著者の方法論は的確であり、現代において求められている歴史叙述の最低水準をクリアしている、と思いました。「具体的な事情はもちろん書きつづってきたとおりだが、建物というものは建築に直接かかわる技術...

