アキラプラザA館
このサイトはAmazon.co.jpと連動しているショッピングサイトです。
科学の方法 (岩波新書 青版 (313))
発売日:1958-06 |
|
関連商品
科学の方法 (岩波新書 青版 (313))のレビュー・感想
科学的なものの本質について
今日的な科学哲学のテーマが、軽くではあるがほぼ網羅されているともいえる。
時代を考えると、非常に良書。
第1章で、科学には限界がある、ときっぱりと言い切ってしまう。
筆者が本書で何度か用いる「人類が火星にいけるようになったとしても、テレビ塔の上から落ちる紙の行方はわからない」というのも、それをよく表している。
十一章の結びを引用しておこう。
...
宇宙の中の自分を見つめる
高3の夏休み、この本を読んだときの衝撃は忘れられない。
「科学は直線的に進化していない」「科学は自らの方法論でわかるところを説明しているだ
け」「自然には科学の方法ではけっして理解できない広大な領域がある」……こういった主
張を、一級の科学者が語っている。小学校以来がちがちの理系少年だった私は、頭をハン
マーで殴られたような気分になった。
結局大学では志望通...
科学とは「自然と人間との協同作品」である、つまり人間臭い側面が必ずある。
1958年当時の日本の書物に、後年の科学論の方向性が記述されていることに度肝を抜かれました。つまり、・科学とは人間が自然の中から現代の科学の方法により抜き出すことに成功した自然像である。(つまり、記述不可な自然現象はいくらでもある) 「事実が科学を作るだけでなく、科学が新事実を見いだすこともあるのである」的な記述が散見され、まさにKuhn流の科学論の萌芽がここに読み取れます。(村上陽一郎著「新しい科学論...
科学者の本音、人間の本音
中谷宇吉郎はとても謙虚で正直な科学者であると思う。なにしろ「科学には限界がある、科学はただわかりそうなところを見つけてはつっついているに過ぎない」と言い切ってしまうのだから。けれどもこの中谷宇吉郎の科学に対する姿勢は私たち自身にも通じるような気がする。私たち人間には限界がある、私たち人間はただできそうなことを見つけてはつっついて生きているに過ぎないのかもしれない。
「科学」って何だろう
科学的手法とはなにか,その特徴と限界について,平易に書かれた本。たとえば,あるものの長さを「正しく」測定するということは,どういうことであるか。
科学が発達していけば,テレビ塔のてっぺんから紙を落としたときに,地上のどの地点に落下するのか正しく予測できるようになるのか?
理科系の人はもちろん,文化系の人にもぜひ読んでもらいたい名著。
「科学が力強いというのは,ある限界の中の話であって,そ...

