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万葉秀歌〈上巻〉 (岩波新書)
発売日:1968-11 |
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万葉秀歌〈上巻〉 (岩波新書)のレビュー・感想
一流詩人による一流の詩の解説
著者の写実重視の文学的な視点から、万葉集中の優れた歌の解説がされていました。
当時のひとたちがもつ自然と純粋に向き合う側面と、現在同様に国際的・政治的・人間的な側面が見えてくる著者の解説にうならされました。
いきなり万葉集を読もうと思った態度が不遜だったのかもしれませんが、本書のあとに万葉集を読むと若干ながらでも理解できるようになりました。万葉集の詩ですから内容も一流な...
歌よみに与ふる書
と言っても、正岡子規の本ではない。しかし、歌を詠む人にとっては、正岡子規の本よりもはるかに尊い本である。万葉集は研究目的で読むべきではない。評論や講釈は不要。ひたすら実践あるのみだ。この本は学者や研究者の著作ではなく、歌詠みが書いたからこそこういう本になった。万葉集を読み、この本を読んだら、読者が次になすべきことは自ら歌を詠むこと、そのために歌を学ぶこと、それ以外には何もない。万葉集やこの本を...
岩波新書の始まる昭和13年より今なお読まれる超ロングセラー
大歌人齋藤茂吉の万葉集評釈書。万葉集全歌4516首の中で約1割を選び、評釈を加えたもの。選び方は「国民全般が万葉集の短歌として是非知って居らねばならぬ」万人向きのものと著者の感じたものである。大事なのは評釈ではなく、歌そのもので、「歌それ自身について反復熟読せられよ」と強く念じている。
これは最も大切なことで、学者がああだこうだといじり回して歌それ自身からはなれてしまうのとは違う。〈万...

