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道徳の系譜 (岩波文庫)
発売日:1964-10 |
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道徳の系譜 (岩波文庫)のレビュー・感想
ヨーロッパ人としての悲劇
“道徳の系譜”は“ツァラトゥストラ”と並んでニーチェの最も重要な著書ではないかと思います。 この本を読むと、ニーチェという人が何と戦っていたのかがよく分かります。 彼は恐らく、ヨーロッパ人というものが、異人種の宗教に征服されたということに我慢がならなかったのでしょう。 これは分からないことではありません。 欧米人は今でも平気でジョンとか、ポールとかいう(もともとユダヤ人の)名前を子供につけますが、...
ニーチェとヘーゲルはここでつながる
数々の刺激的な知的営為に対して強い影響を与えた著書。禁欲的理想についての分析は、マックス・
ウェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」についての分析に繋がるし、「起源」ではなく
「系譜」を問題にする手法はミシェル・フーコーのアルケオロジーへと繋がる。
また、コジェーヴによるヘーゲルの精神現象学解釈(主人と奴隷の弁証法)は、この本のルサンチマンやキリス
ト教道...
値段で選ぶならこっち
内容の評価は他の方々が色々と書いているので、私は本書の翻訳の評価を少ししたいと思います。本書は1940年に初版発行らしく、文章のところどころに古さを感じ、日本語の翻訳をしばしば行わなければいけない感じでした。訳が悪いわけではないのでしょうが、あまりこういう本に慣れていない凡人の私にはほとほと読みづらく、同じく岩波出版の善悪の彼岸も読みづらかった印象です。少し高いですが筑摩学芸文庫の道徳の方が読みや...
人間に悩んでいる
人間存在について禁欲主義的理想の意味を追究しています。そして人間は自己存在の意味問題に苦悩するがゆえに何かを求めようとする生き物だと見なしています。
「一体人間は何のために存在するのか」と問うとき、人間は苦悩の意味を考えます。そして人間は禁欲主義的理想を掲げ到達することによって、意志を救うことができることを明らかにしています。それはキリスト教の概念が、現実世界に照らしてどのように働いている...
感覚的にはこんな感じでした
道徳的であることがあなたをあなたの生から遠ざける何者かによって課された正義は果たしてあなたにとって必要か?
あなた自身の内面から生じる正義ではなくて
あなたではない何者かの正義に身をゆだねることが
果たして生きているといえるのか?
あなたはまずあなたの正義を生きねばならない
そうすることによってこそ生の輝きを垣間見ることが出来るのだから

