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新版 きけわだつみのこえ―日本戦没学生の手記 (岩波文庫)
発売日:1995-12 |
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新版 きけわだつみのこえ―日本戦没学生の手記 (岩波文庫)のレビュー・感想
知の喪失 "Devote yourself to Science."
わだつみ平和文庫が甲州市(旧塩山市)に危篤中の中村克郎氏に代わり長女の中村はるね医師により開館された。10万冊以上におよぶ書籍から約3万冊が展示されている。
克郎氏は下記徳郎氏の弟である。
中村徳郎
昭和19年6月20日午前8時
父上母上様。弟へ。
門司市大里御幸町 辰美旅館 徳郎
何もかも突然で、しかも一切がほんの些細な運命の皮肉から...
彼らが望んだ未来
飛行機の燃料を片道分しかつまずに、敵陣に突っ込む神風特攻隊。
よく外国の人から
「日本人はなぜそんなことができるのか?」と理解されなかったと言います。
ですが、この本を読み終えたあと、こんな言葉が浮かんできました。
「彼らは特別に異常だったわけではない。」
大切な家族を守るために、早く戦争を終わらせ、日本の未来を明るくするために。
そんな思いで彼ら...
「虚構の中に死んでいった」(冒頭の詩)青年らの声
私は、製作者の意図する、意図しないは別として、
戦争を扱った著作や映画には、(作品として構成・製作される以上どんなものでも、)
多かれ少なかれ、「美化」や「戦争観の押し付け」を感じてしまいます。
顔のぐちゃぐちゃに潰れた米兵の写真や、腹部の破裂した日本兵の写真、
原爆被害者の悲惨な写真など多く見たことのある私は、
賢しらな政治論や、理屈をこねくりまわした正当化が...
まずはGoogleを使ってみよう!
この本だけでなく、保坂正康「『きけわだつみのこえ』の戦後史」をあわせて読むことを強くお勧めします(せめて、googleで「きけわだつみのこえ」を検索してみよう)。
日本語の問題として、遺稿の中身を書き換えることは「遺稿の取捨選択」とは言わないし、「改竄の噂」は正しくは「改竄の事実」でしょう。因みに、上記の保坂本を読めば、美談の裏にある腐臭の源は、「改竄」などという生易しいものだけではない...

